「在宅ワークなら、育児しながら働ける」。そう考えて在宅ワークを始めた人、あるいはこれから始めようとしている人は多いのではないでしょうか。
しかし、厚生労働省が2025年に公表した調査では、15歳から30歳の男女1万3,709人のうち72.2%が、仕事と育児の両立に不安を感じていました。
(参照:厚生労働省「共育(トモイク)プロジェクト」若年層における仕事と育児の両立に関する意識調査結果(速報))
子どものそばにいながら働ける在宅ワークでも、この難しさは形を変えて残ります。

- 執筆者:さゆり
- 年齢:50代(3児の母)
- 経歴:看護師・保健師として勤務経験あり
- ライター歴:ライジョブ受講前は未経験
3人の子育てをしながら、14年間専業主婦として過ごしました。
ワンオペ育児、息子の病気、娘の不登校など子育てでは悩むことも多く、自身も心身のバランスを崩した時期があります。
心身の不調をきっかけに働き方を見直し、長男が成人した今、これから自分らしく働く方法を考えるようになりました。これまでの経験を言葉にすることで、同じように悩む誰かの役に立てたらと思い、ライティングを始めました。
育児中の在宅ワークが無理と感じる5つの理由

育児中の在宅ワークがつらいのは、本人の頑張りだけでは解決できない要因が重なるためです。
子どもに呼ばれるたびに仕事が中断される
育児中は、仕事が何度も中断されることが珍しくありません。子どもの安全や生活を優先しなければならない場面が、仕事の途中で次々に訪れるためです。
さゆり筆者自身も、子どもが自分で動くようになってからは目が離せず、「静かにしていると思ったら口に物を入れていた」ということもありました。
子どもの体調や機嫌で予定通りに仕事が進まない
育児中は、子どもの体調や機嫌、保育園の都合など、自分ではコントロールできない予定変更が頻繁に起こります。



筆者も、朝の機嫌で登園に1時間かかったり、インフルエンザが3兄妹に順番にうつり、1ヶ月ほど看病が続いたりしました。
まとまった仕事時間を確保できない
育児中は、子どもの生活に合わせて一日が進むため、仕事に使える時間そのものが限られます。
内閣府経済社会総合研究所のリサーチノートによると、地方圏で子育て中のテレワーカーは、通勤者より家事・育児の時間が長く、仕事の時間が短い傾向がみられました。
| 項目 | テレワーカー | 通勤者との差 |
|---|---|---|
| 家事・育児時間 | 約157分 | 約45分長い |
| 仕事時間 | 約460分 | 約36分短い |
(参照: 内閣府経済社会総合研究所「テレワークが雇用者の生活時間に与える影響-大都市圏と地方圏の比較- 」)
家事と育児を同時に担う負担が大きい
子どもが泣けば手を止め、様子を見ながら洗濯や掃除、食事の準備をする。
家にいる間は、仕事・家事・育児に区切りがありません。 そこに「家にいるんだからできるでしょ」という空気が加わります。
通勤していれば頼まれなかった家事が、「家にいるから」という理由だけで自分の担当になっていくのです。



筆者も、家族に頼りましたが「言われたことだけ手伝う」という状態が続き、子どもが3人になっても協力体制が整わないまま一人で抱え込んでしまいました。
理想と現実のギャップに悩みやすい
SNSや広告で見る「好きな時間に働ける」といったイメージと現行のギャップから、思うように働けず戸惑うケースは少なくありません。
理想と現実のギャップに気づかないまま取り組んでしまうと、うまくいかないのは自分の努力不足のように感じ、さらに苦しくなってしまうのです。
今の働き方を見直すべき?無理のサインをチェック
「無理」と感じる項目が一つでも当てはまり、その状態が毎日のように続くなら、今の働き方が生活に合っていないサインです。まずは現状をチェックしてみましょう。



筆者自身も、この整理をせずに一人で抱え込み続けた結果、心身のバランスを崩してしまった経験があります。
- 仕事が毎日のように夜まで終わらない
- 子どもにイライラすることが増えた
- 休む時間や睡眠時間を削っている
- 子どもの予定変更のたびに仕事が回らなくなる
- 育児や家事をほぼ一人で担っている
- 仕事をする時間を十分に確保できていない
当てはまる項目があっても、自分を責める必要はありません。
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在宅ワークと育児を両立する5つの対処法


在宅ワークを無理なく続けるために必要なのは、さらに頑張ることではなく、環境を整えることです。
1週間の生活時間を書きだして現状を把握する
まずは、仕事・家事・育児の時間を書き出し、今の生活を「見える化」しましょう。
このとき確認したいのは、「仕事をする予定だった時間」ではなく、「実際に集中できた時間」です。
机に向かった3時間のうち、手が動いたのは朝の1時間だけ、と気づくこともあります。集中できる時間帯が分かれば、仕事をあてる時間そのものを組み替えられるのです。
子育て中でも続けやすい在宅ワークを選ぶ
育児との両立を考えるなら、「できる仕事」ではなく「続けられる仕事」を選ぶことが大切です。
電話対応の有無、勤務時間の自由度、納期までの余裕、中断してもすぐ再開できる作業かどうかを判断基準にしてみましょう。
例えば、決まった時間の電話応対が必要な仕事より、自分のペースで進められるデータ入力やライティングなどのほうが、育児中は取り組みやすい傾向があります。
家族と役割分担を見直す
在宅ワークと育児を一人で抱え込まないためには、家族の協力が欠かせません。夫婦がそれぞれ気づいたことを自然に担い合える状態が望ましいでしょう。



筆者の場合、その都度「これをお願い」と頼んでも、うまく分担できませんでした。何を頼むかを考え、伝え、調整すること自体が負担になっていたからです。
仕事を始めれば自然と協力してもらえると思っていましたが、現実はそう簡単ではありませんでした。
一時保育や子育て支援を上手に活用する
一人ですべてを抱え込まず、一時保育や自治体の子育て支援などを活用しましょう。
何を利用すればよいか分からない場合は、自治体の保健師やこども家庭センター(旧・子育て世代包括支援センター)の相談窓口をたずねてみてください。
支援を利用することに、気が引ける方もいるでしょう。稼ぐために子どもを預けてお金を払うのでは意味がない、という気持ちは分かります。
しかし、預けている数時間は、トイレを我慢せずに済み、昼ご飯を座って食べられる時間でもあるのです。
子どもの成長に合わせて働き方を見直す
乳幼児期は、昼寝の1時間と寝かしつけ後の1時間が現実的なところです。保育園に通い始めれば、送迎を除いた4〜5時間がまとまった作業時間になります。
子どもが一つ上のステージへ進むたびに、受ける仕事の量と納期を見直してみてください。


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まとめ|在宅ワークと育児は「同時に頑張る」のではなく「仕組みで両立する」
在宅ワークと育児を一人で両立しようとすると、どうしても負担が大きくなります。



筆者も家事や育児を抱えて14年間専業主婦として過ごし、長男が成人した今、働き方を見直してライティングに挑戦しています。
働き方や育児の形に正解はなく、一人で背負う必要もありません。
現場で通用する応用力を磨きたい方は、プロの講師から直接フィードバックが受けられるスクールも検討してみてください。

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