自分の将来の人生に漠然とした不安が心に渦巻くことがあります。内面的なことで誰にでも起きることなのだと思いながら、なんとなく落ち着かない状態を感じたりするのです。とは言え、原因と対応について実行できることを見出したいと考えます。
自分は他人と比べて際立った才能がなく普通に生きてきて30歳半ばを迎えました。
実働人生の半分を過ぎたことに気付きました。人並に家族を持ち堅実に生きてきましたが、自分に後悔することはないかとふと心の奥から不安感が沸き起こったりしています。
人生に対する焦りなのでしょうか?
将来に対する漠然とした不安の正体は何だろうか?

社会環境が変わり定年まで安穏に就職できる状態ではない時代です。
ふと、今の仕事と生活を続けられるか不安になるのではないでしょうか。最近、ビジネスマンならば「常に自分の技量を鍛えておけ」と聞くことが多くなっています。尻を叩かれる感じがして、尚更不安が嵩じてしまいます。それは何が原因なのだろうかと悩むのではないでしょうか。
クォーターライフクライシス(QLC)
人生の4分の1(クォーター)が過ぎる30代前半に周りの人と比較する時に出てくる心理的な危機を指します。この年代は自己の存在感や人生の方向性についての不安や疑問が生じることが良くあります。
具体的には劣等感や焦燥感に囚われたり、憂うつを感じ辛くなります。自分の決断に疑問を持ち始める段階かも知れません。自分の人生に対する不満や、達成したいと思っていたことと現実とのギャップに気づくことから始まります。
仕事のキャリア積上げに自信がない
仕事の環境や生活の重圧に直面すると理想と現実の間に大きな隔たりを感じることになります。思っていたより仕事のキャリアが順調に進まない場合、そのギャップによって失望や焦燥感を感じることがあります。
昇進の遅れや求めていた職種と異なる仕事に従事しなければならないことなどが不安やストレスの原因となるでしょう。不安定な仕事の環境は将来に対する不確実性を高めます。
そうなると、周りの人は順調にキャリアを積み上げているように思えてきます。自己の価値を卑下して見ることが多くなってしまうのです。
仕事面で自分の姿を描けない
自分なりに頑張っているつもりでも仕事に向かうモチベーションが上がらない感覚がありませんか。将来の不安にかられ、周りの人と比較することが多くなります。
明日までにこれだけの仕事を完成して、次の目標に向かおうとする意欲が立ち上がらない。何となく安全に課題をこなそうと防御的姿勢になっていることに気付いています。
新しい技能獲得にストレスや逡巡がある
仕事能力の錬磨やキャリアアップは必須です。新しい情報への関心があります。しかし直ぐ挑戦に飛びつきにくい気持ちと同時に失敗を恐れる心理があります。
自分一人で新しい技能獲得や新手法を手掛けるのにストレスがあります。失敗すると生活基盤に悪い影響を与えるかも知れないと考えたりします。成功を夢見ることが困難な心理状態です。
仕事を辞めたい気持ちが起きる
今の仕事環境で、自分の集中力を維持しにくいと感じています。連続して仕事の成果を上げることに疲れを感じる時があります。今の仕事でキャリアを積み上げるには相当の労苦が必要だと思っています。
今するべき決定が遅れがちになる
あれこれ選択肢を思い浮かべ、結局実行に迷っている自分です。家族の将来を考えると自分だけ突き詰めた考えで進路を決定して良いのか決められないのです。優柔不断で決定力のない自分を嫌悪しています。将来に賭ける強い意志は自分の気力と体力次第だとなかなか割り切れません。
不安の解消策を見つけたい
社会では人生半ばでの転職や仕事の目標転換は誰でも普通に通過しているように思えます。誰でも人生途上での悩みや葛藤を持っているでしょう。自分だけ無難に人生を歩みたいと失敗を避けるばかりだと漠然とした不安から抜けられない。場合によっては熟慮の上、決断して行動する気力を持ちたい。気力と体力があれば能力は随いてくると信じたい。
将来中年世代での転職を考える
クォーターライフクライシスの発生と経緯を自分に当てはめてシミュレーションをします。これまでの人生を後悔しても始まらない。残る人生、このまま流される感じがするのは残念に思えます。
将来に対する漠然とした不安から離れられないのはなぜか?

「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし、急ぐべからず」との言葉を徳川家康が遺しています。焦らずに辛抱強く弛まず進めとの教えだと思います。でも悲しいことに頭の中にわだかまりはないつもりでも心に潜むモヤモヤが収まらないのはなぜかと考えます。
年金や社会保障の不透明さがある
将来にわたっての生活資金、退職金、年金に関わる不安があります。中途退職して転職すると退職金が不利になることは明らかです。年金支給や社会保障が老後の人生を支えてくれる明るい保証はなく社会には頼れないでしょう。
不安の大部分がお金に不安がある
旺盛だった経済がバブル破綻してからずっとデフレ経済の中、収入も緊縮したまま推移してきました。昨年から賃金は上がったものの急な物価上昇で可処分所得が減少しています。
いつまでも繰り返されるような生活苦が続いています。賃金上昇は競争力を失った企業の雇用の安定を損なう不安と背中合わせでもあります。お金にまつわる不安があります。
自身の健康に不安がある
クォーターライフクライシスで不安要因に健康・医療があります。うつ病や不安障害と言った心の病気に繋がる可能性もあります。これ等が原因で自分の人生が停滞期に入ることがあります。
前向きな人生を送るために「かかりつけ医」を持ち、健康面の予防保全を講じたいと考えます。
家族が病気や事故に遭うことを怖れる
心配し出すとキリがないと思います。毎年の七夕祭りの願い事でも家族の健康・円満は優位になっているようです。家族を持ったら皆の思うことは同じです。
クヨクヨ恐れ慄いてもその一日は過ぎていきます。心の底にしまい込むしかないのです。
生活費の不安が重なる
人生で経済的な裏付けは欠かせません。ある程度蓄えがあっても最悪を予想した時に圧迫感や恐怖感から離れられないでしょう。勤務者は言わば「食いつなぎ」の生活習慣になっています。急な病気に罹った時に居ても立ってもいられないほど思い悩むことがあります。
親の介護が必要になることが気掛かりである
人生で必ず出会う場面です。親の状況次第では自分の勤務先退職を選択せざるを得ないこともあります。高齢の親としてもさせたくない選択でしょう。その場面で退職・転職を選ばざるを得ない何人かがいました。
公的介護だけでカバーできない時、家族と相談して乗り切るしかないことも人生にはあると思います。
将来に対する漠然とした不安の効果的な解消法はあるか?

「いつ天から空が落ちてくるか心配で落ち着かない」との寓話があります。人生は続きます。誰もが物心共に豊かな将来を期して努力しているでしょう。その中で他人との競争は絶えません。自分なりに良い条件で生きたいともがきます。でもあまり先の事を思い煩わない気持ちを持つようにした方が肩に力が入り過ぎない人生を送れるだろうと思うのです。
不安ランキングを考える
将来の自分に起きそうな不安をリストアップします。心身の持ち方、経済力、克己心、危機対応準備等の対策案を選び出します。その上で緊急度合い、出現度合い、避けられる方法を選択肢として並べていきましょう。そして不安が出ないような意識の改善、生活改善を努力することを決めます。
不安があるが楽観的思考を思い浮かべる
「明日を思い煩うな、今日の事は今日にて足れり」と言う古い箴言があります。先々をあれこれ心配し過ぎない方が良いと諭しています。今日あるように明日もある、将来を楽観的に乗り超えようと言う意志と「今日できたのだから明日だって大丈夫」との意欲を抱いた方が気持ちが落ち着くと思われます。
不安に対して自分で知恵袋を探す
古代から人々はそれぞれ思い悩み、考え、後悔しながら人生を紡いできました。祖先を受け継いだ現代に生きる私たちも同じように生きて次世代にバトンを繋ぎます。過去の時代は幸せばかりで紡がれていません。戦争や殺戮のような残虐非道、凶悪な統治があります。その中で先人は様々な記録や創作を残しました。人類の偉大な知恵袋があります。
私たちは将来に対する漠然とした不安、目の前にある不安に接した時、その知恵袋を開くことができます。そこからヒントや道標を見出せるでしょう。
まとめ
将来に対する掴みどころのない不安は誰にでもあることです。これまでの人生を振り返り、能力を過大解釈した理念や理想を見直す年代なのだと心に銘じます。反省や後悔は少なくないはずです。でも古傷を舐めて自分を慰めていても一日は過ぎていきます。




コメント